日 時:1997年3月29日(土) PM2:30-5:00
テーマ:西田書店からみた図書館と書店について (有)西田書店 佐藤健二
会 場:いせやま会館 2階会議室 (桜木町駅)
鶴見大学のメイン取引書店である西田書店は、横浜市内の公共図書館、資料館への納入実績も非常に大きいものがあります。また、新刊と古書の両方を扱っているユニークな書店でもあります。その辺の経験から、図書館員の知らない書店、古書店、公共図書館の内側を知ろうというのが今回の月例会のねらいです。
先月の外国雑誌購読代理店EBSCOの経営戦略は、ネットワークを駆使したユーザー指向のサービスでしたが、今月、お話しいただいた西田書店の経営戦略もやはり、ユーザー指向のものでした。西田書店の佐藤さんの図書館と書店についての話のなかから、図書館でも学ぶべき経営戦略が見えてきました。1年後には、書店、出版社、図書館の3者からレポーターをたてて、本日のPart.2 「ユーザー指向の情報提供サービス」を開催する予定です。そのときには、是非、佐藤さんにもお話いただければと思います。
以下が話の概略です。
1.西田書店の歴史
1997年11月で50周年を迎え、記念の古書目録が刊行される予定です。
2.古書店としての西田書店
神奈川県古書籍組合153店、県内の古書展について、古書流通と古書入札の仕組み、古書の相場、新聞で発表された芭蕉「奥の細道」の裏話、新図書館設立準備における資料収集について、京都での発声による「セリ」の情景
3.新刊書店としての西田書店
客が新刊と古書の両方を入手できる新古本店のメリット、すずらん通りうらの「神田村」専門取次23店、売れ筋新刊の東日販による指定配本と重点配本の仕組み、大学構内の新刊店売の品揃えの方針、横浜市中央図書館の新刊受入の仕組み、書店員の45%がパート・アルバイトであるという数字の紹介とそれについての感想、日本の商店街の95%が消滅するという予測とこれからの書店
質疑:
取次・出版社・図書館員の対応によって起きる全集の欠本、専門書店と共同で行う蔵書構築の有効性と大手書店の比較、図書館員のサラーリーマン化現象、機械化からこぼれた業務について
参加者名簿:
参加14名: 登坂善四郎(横浜市立大学医学情報センター)、大野康彦(不二出版)、永江享子(不二出版)、越水治(皓星社)、宮田祥一郎(紀伊国屋書店横浜営業所)、加藤勲(日本図書センター)、横山道子(4月から県立衛生短期大学図書館)[今日の感想をお願いしました]、藤井摩游美(麻布大学)、青木智子(湘南工科大学図書館)、藤曲秀樹(柏書房)、前田かおり((財)日本国際問題研究所図書館) [今日の感想をお願いしました]、三神典子(県立栄養短期大学図書館)、小山洋子(相模女子大学図書館)、長谷川豊祐(鶴見大学図書館) 2次会からの参加2名:大石博昭(横浜国立大学附属図書館)、吉田隆(神奈川大学) 合計16名
06◆都立中央でインターネット入門を話しました[97.03.20]
約80人ほどの参加は、東京都各種機関の図書館員や都立図書館の職員でしたが、参加者にいくつかの質問をして挙手で答えてもらいました。
今回のインターネット入門は、学図書館員にしては話が分かりやすかったとたいそう評判で(???)、参加者にとって理解しやすかったせいか(???)質問はありませんでした。公共図書館にインターネットが普及するいくらかの助けになったでしょうか?
電算講習会では、ほかにマルチメディアやZ39.50についての講演も行われたようです。
「現代の図書館」97年6月号の“図書館員のためのインターネット入門 Pt.3”は「ホームページの作り方」に決めました。
05◆都立中央図書館の電算講習会で講演をします[97.03.19]
目標は6点です。
コメントは、遅い、使い方がわからない、エラーがでる、が大多数で、1台は少ない、説明会を求む、Macもほしい、もありました。
図書館を応援してくれるコメントもありました。
ノートを設置したらコメントが書かれて、それに対して回答を欄外に書きました。このようなコミュニケーションの必要性を痛感した実験でした。
03◆Building the service-based library Web site. ALA 1996
Building the service-based library Web site : a step-by-step guide to design and options. ISBN:0-8389-0674-5 は、Webサイトを作るためにの手順書です。ミシガン大学図書館のホームページを作成したスタッフが書いています。
目次
このタイムリーなセミナーは日本索引家協会の主催です
海野敏さん(東洋大学社会学部教員)は、中年かと思っていたのですが、30代後半の研究者でした。
磯部ゆき江さん(JLA)と小林康隆さん(東京農業大学図書館)とは一杯やりにいきました。
大原寿人さん(東京工業大学附属図書館)のLibrary & Internet http://pweb.aix.or.jp/~hisato-o/のリンク集は重宝していますが、顔がわからなかったので挨拶できませんでした。残念。
牛崎進(立教大学図書館)は、NECのユーザー会の幹事です。次のユーザー会は東京農工大(5月)で、テーマは、九州大学附属図書館の日本初OPAC横断検索http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/index-j.html 、NECの次期システムLICSU−21、それともう一つです。九大の横断検索は使えます。学情に未登録の蔵書はどのくらいあるのでしょうか。各図書館のOPACには何も説明がなくここには私立大学では学習院大学図書館、中部大学、麗澤大学がリスとされていて、学習院もずいぶんとオープンになったものだと思っていたら、どうも九大から学習院への挨拶はなかったようです。
会場のオービットビルは、JEPA(日本電子出版協会)のもちもので、インターネットの接続環境が整っていて、パソコン画面の投影設備もあり、70名の収容が可能で、土曜日も使用できる優れものです。
参考:1回のキーワードの入力で複数のサーチエンジンを検索できるメタサーチサービスのEasySEARCには「インターネット検索サービス」についての解説記事があります。入門編にはサーチエンジンの仕組みが、応用編には代表的なサーチエンジンについての簡単な解説があります。
Library Interactive! というテーマで、平山さんが講演された報告書がhttp://www.inetdb.org/bizinfo/にあります。図書館を使わず、無料で、必要な情報を収集・提供するシステムを自分で作ってしまうという内容です。サーバーの立ち上げ、必要なソフトのセットアップ、インターネット上の電子雑誌や会社情報などのサーバーへの格納、その情報提供システムの使い方、利用者同士のコミュニケーションツールの操作、などが説明されました。
インターネット関連技術を用いると、たった一人でこれだけのことができてしまうのです。大変にびっくりしました。「公共図書館は不要である。大学図書館はそれなりの存在意義がある」が平山さんの主張のようです。実際にシステムを体験してみると、この主張には説得力があります。図書館の競争相手がここに存在します。
我々は、インターネットという競争相手を図書館に吸収することから、図書館を21世紀へ引き継ぐ突破口を探らねばなりません。インターネットは生産性向上のツールです。それ以上でもそれ以下でもありません。
質量ともに優れた蔵書を抱え、さらに、インターネットを縦横に駆使できる図書館が生き残でしょう。蔵書とネットワークを求める2種類のユーザーが存在するからです。
予算と人員を蔵書とネットワークの2つに適正配分し、職員の質的向上で生産性を向上することを基本方針とし、ユーザー指向のサービスを展開することが図書館の存在意義を高めるでしょう。